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フィリピン復興に向けて!漕ぎ出す「冷蔵庫ボート」

記事の概要

台風30号で大きな被害を受けたフィリピンで被災者たちが復興に向けて歩み始めている。

レイテ島の小さな町Tanauanに住む漁民Jimmy Obaldoさんは台風で船も家もすべて失った。しかし彼は捨てられてあった冷蔵庫を使って小さなボートを作り、海に出ることに成功。わずかな収穫ではあるが漁を再開している。

元の記事を読む→ 【2013年11月20日:The Atlantic

がんばれ!フィリピン

フィリピンの被災者たちが懸命に以前の生活を取り戻そうとがんばっています。

台風30号で大きな被害を受けたレイテ島タクロバン市の南にある小さな漁村。ここでも多くの漁師が家と船を失いました。失意に沈むその町で、1人の漁民が冷蔵庫と竹などを使って小さなボートを作り、漁を再開したというニュースです。

きっかけは子供たちの一言でした。子供というのはどんな状況下でも遊びを発明します。がれきの中に転がっていた冷蔵庫を見つけ、これを船にして遊びたいと父親に言い出したのです。

上の写真の右から2人目、青いショートパンツを履いた男性が父親のJimmy Obaldoさんです。「これで海に出てみるか」 Obaldoさんは冷蔵庫と竹や木材を使い、2人乗りの小さなボートを作ってみました。

ガラクタしかない被災地で廃材の寄せ集めで作ったボート。しかし見事に海に出ることに成功しました。そしてわずかですが魚を取ることもでき、漁師としての生活を少しですが取り返すことができたのです。

海に浮かんだ冷蔵庫ボート。何よりもすばらしいのは、復興への可能性をみんなに示すことができたことではないでしょうか。これから大変な日々が続くでしょうが、一歩一歩、復興に向けて前に進んでいただければと思います。

なお、元記事には全部で15枚の写真が載っています。復興に向けてがんばるフィリピンの被災者たちの姿、ぜひご覧になって下さい。 元記事はこちら→【2013年11月20日:The Atlantic

写真の力

今回の記事、伝えたのは現地で取材をしていたロイター通信のDamir Sagoljさんというカメラマンでした。下の写真が同氏です。決して容疑者ではありません。笑

1971年ボスニア・ヘルツェゴビナのサラエボの生まれです。現在はタイのバンコクを拠点に取材活動にあたってらっしゃいます。

今回の写真は最初にInstagramに投稿されて話題となりました。(これ→Damir氏のInstagram) また、東北大震災の取材も続けてらっしゃるようで、去年の10月には福島を訪れた様子です。(これ→Damir氏のブログ

やはりこういうのを見ると、写真の力ってスゴイな、と実感します。これからも一流のジャーナリストとして活動を続けていただきたいと思います。(ツイッターで定期的に写真を公開されてます。→Damir氏のツイッター